第28回テーマ
カクテル
〜しあわせな世界〜

2008年、セレージャが浅草で奏でたエンヘード(テーマ曲)は「カクテル」。お酒を出発点にしたチームの真骨頂とも言える題材です。この時代は二部リーグに所属していましたが、チームとして上昇期にありました。前年の2007年には「炎」というエンヘードで2位に躍進。悲願の一部リーグ昇格が現実に見えてきて、「今年こそ優勝を!」と意気込んでいました。

「君にセレージャカクテル♪」という歌詞で始まる「カクテル」は、明るく軽快で、親しみやすいメロディーが特徴。「虹」「花火」など過去のエンヘードテーマを歌詞に折り込んでいました。特筆すべきは、この年からハイーニャが任命されたこと。ハイーニャとは、バテリア(打楽器隊)を率いて踊る花形ダンサーで、「バテリアの女王」と呼ばれるのはご存じの通りです。

このほか隊列には、バーテンダー姿のコミソン、カクテルグラスをかたどった衣装のバイアーナなど、多彩なアラが参加。バテリアにはアゴゴ隊や、クイーカまで加わっていました。アレゴリア(山車)こそなかったものの、今と比べても遜色ない布陣でした。

しかし結果は、一つ順位を下げてしまい3位。みんなで悔し涙を流しました。かなり惜しかったようですが、とにかく昇格は一年お預けとなりました。

(写真提供ほにゃ氏)

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