サンバのパレードには不可欠な打楽器隊。スルド、カイシャ、ヘピニキなど、大小さまざまなブラジル製の太鼓を組み合わせ、小気味よいリズムを生み出して、ダンサーたちを心地よく踊らせる役割を担います。メロディーを奏でるバンド隊も含めてバテリアと呼ばれます。

とにかく大音量。ダンサーよりバテリアに夢中なファンも少なくありません。セレージャのバテリアには、さまざまな年齢、性別のメンバーが所属して練習に励んでいます。みんなお酒が大好き。初心者や中高年の方でも大丈夫ですので、ぜひバテリアの門をたたいてみてください!

バテリアのパート

Diretor
【ヂレトール】
指揮者のこと。バテリアの先頭に立って演奏の総指揮をします。
Cantora
カントーラ
歌手のこと。パレードのテーマ曲(エンヘード)を歌います。
Bateria
【バテリア】
様々なブラジルのパーカッションを演奏しサンバを盛り上げます。

使用する楽器

A gogo【アゴゴ】
二個以上の音程の違う金属のベルが連結され、棒で叩いてリズムを刻む楽器です。
Caixa【カイシャ】
打面に響き線を張った中型の太鼓。大きさによりマラカシェッタ・ゲーハ・タロールと呼ばれます。サンバのうねりを出します。
Chocalho【ショカーリョ】
通称ショカ、タンバリンの鈴をたくさん並べたような楽器で、振ってリズムを刻みます。
Ganza【ガンザ】
円筒形や角形のなかに石や砂が入っている楽器で、振って音を出す。サンバの基本のリズムです。
Pandeiro【バンデイロ】
ブラジル風のタンバリン。マラバリスタは、指先で回したり高く投げてキャッチしたりします。
Repinique【ヘピニキ】
直径30㎝くらいの太鼓で、演奏のきっかけを出したり、曲の調子を変えたりするのに使われます。
Surdo 【スルド】
直径45~70㎝くらいの大型の太鼓で、低音のリズムを刻むサンバの肝とも、心臓とも言われます
Tamborim【タンボリン】
直径17㎝の小型の太鼓で、バケッタ(スティック)で叩きます。高音でリズムを刻む花形楽器です。
Tantan【タンタン】
片方がつぼまった胴を持つ楽器。低音を受けもちます。手でたたき、パゴージなどで使われます。