第31回テーマ
セレージャの森の
ターザン
~愛と勇気、家族の絆〜

S1リーグ昇格後、初舞台となった2010年の「クレオパトラ」で堂々の6位。さらに上を目指そうと意気上がり、パレードの規模も拡大していった時期です。

「こぶしを突き上げ、高らかに雄たけびあげろ♪」という生命感あふれる歌詞の「ターザン」は、09年「闘牛士」から続いているマイナー基調の力強いメロディー。家族とジャングルの仲間に支えられたターザンが、平和な森を守るために雄々しく戦うというストーリーです。

このエンヘードは、2011年3月11月の東日本大震災を抜きには語れません。その夏の浅草は中止に。セレージャメンバーも生活や仕事に影響が出て、一時は活動停止状態でした。「セレージャカーニバル」と銘打って神田の居酒屋に集まり、再会を喜び合ったときは皆、仲間のありがたさを噛みしめたものです。

そうして迎えた2年ぶりの浅草。

野性味あふれるゴリラのコミソン。しなやかな豹のパシスタ。ピンクの象のアレゴリアに、たくましい裸体のターザンと恋人ジェーン。鮮やかな緑の葉をかたどったバイアーナの衣装は、特に目を引きました。ワジリ族の衣装のバテリアを指揮するヂレトールは、初導入のヂレ台から上り下りし、走り回りました。

結果は、6位でした。5大チームの壁を崩すことはできませんでしたが、S1リーグの中堅チームとして土台を固める形になりました。5位の壁を崩し、少しでも上にいくことが明確な目標として定まり、その後も挑戦を続けることになります。

(写真提供 みなと/木村氏/黒澤氏)

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