第30回テーマ
クレオパトラ
~その美貌は世界を動かす〜

前年の2009年に「闘牛士」で2部リーグ優勝し、1部リーグ初参戦となったのがこの年。チーム創設10周年の節目の年でもありました。

クレオパトラ(正確にはクレオパトラ7世)は、古代エジプト王朝・プトレマイオス朝で絶世の美をうたわれた女王。ローマ帝国のシーザーがエジプトに入ってくると、自分自身を絨毯に包んで贈り物として届けさせ、魅力の虜にさせてしまうという政治センス抜群のヒロインです。

曲は、力強さを重視しつつも洗練されたマイナー基調のメロディー。このエンヘードの大きな特徴は、次から次へと奔流のように流れる歌詞でした。

このパレードでは、1部リーグ昇格を受け、初めてアレゴリア(山車)も制作しました。当初「私たちには無理!」という声もありましたが、いろんな人たちの協力を得て、黄金色に輝くクレオパトラの巨大な頭像を載せたアレゴリアが完成しました。

そして迎えた、浅草本番。残暑の日差しが強い日でした。「CLEOPATRA」というテーマを大書きした台車と、白い羽根を背負ったコミソンが先頭。

可愛らしいフレンズ隊、黄金色のバイアーナ、鮮やかな青い羽根のパシスタに続き、アレゴリアが登場。次いで赤やオレンジの羽根のパシスタ、斬新な赤い衣装のポルメス、さらに緑のファイシャをつけたハイーニャと、ローマ軍のバテリアが続きます。バンド隊もローマ風衣装。

バテリアのヂレトール(指揮者)兼シーザー役で、ゴージャスな衣装で目を引きました。パレード中、バテリアが真ん中を空け、そこをハイーニャが歩いてシーザーと絡むという凝った演出でした。こうして、チームの新たな歴史を刻むパレードは無事終了。

「降格だけはしたくない!」と、祈るような思いで迎えた結果は、なんと10チーム中6位! 1部初参戦にしては上々の成績と言えます。さらに「アサヒビール特別賞」も頂戴しました。ビール1年分、すなわち缶ビール365本。秋のイベント後の振る舞い酒で、あっという間に飲んでしまいました。

セレージャはその後もずっと1部リーグにいます。一定規模のパレードを求められるリーグで活動することで、必然的にいろんな外部の人たちともご縁ができ、今に至っています。クレオパトラはその嚆矢となったエンヘードでした。